早春から清楚な花姿で春の庭を彩り、また、香りも素晴らしいスイセン。約50種の原種がありますが、ヨーロッパを中心に品種改良され、現在では1万数千種もの品種群を誇ります。11月頃に房状に咲く日本スイセンと、3月頃に大きな花を一つ咲かせる、ラッパスイセン系に大別されます。スイセンの群生が名所となっている観光地もあるように、数球をまとめて植えると見栄えもよく、庭全体に香りが漂うでしょう。小さな庭では、数球をまとめて植えると、ぽっと、明かりがともったように、お庭のアクセントになります。また、他の花と組み合わせたコンテナガーデンもおすすめです。

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科名 : ヒガンバナ科 秋植え球根
植付け時期/9月下旬~10月上旬
耐寒 : 強
開花時期 : 12月~5月
主な用途 : 花壇・コンテナ・鉢
花言葉 : うぬぼれ・自己愛・エゴイズム
イギリスの国花・福井県の県花

日当たり・置き場所

冬期は陽だまりになり、夏期はやや日陰になる、水はけの良い、肥沃な場所が良いでしょう。

球根の選び方

球根は、種類によって大きさは異なりますが、大きさの割りに重く充実したものの中から、丸いとっくり型をした外皮にツヤのあるものを選びます。扁平なものは花が咲かないことがあります。花が咲かない時は、そのまま植えておき、花後の季節に追肥して球根を育てると、翌年花を咲かせます。

植え付け・植え替え

地植えの場合は、根がよく伸びるので、土はよく耕し、腐葉土や牛糞を混ぜ、緩効性化成肥料を施して植え付けます。間隔は1球分ほどあけ、球根の高さの2~3倍の高さに覆土します。やや密着ぎみに植えた方が咲いた時、豪華です。鉢植えの場合は7号鉢に大球3~4コ植えます。球根の先の芽が隠れるぐらいに土を覆います。プランターでも同様で、やや密着ぎみでも大丈夫です。

主な管理

開花の直前に追肥します。地植えの場合、開花後は葉や茎を残して花首から花を摘み取り、窒素分の少なめの化成肥料を追肥して球根を大きくします。3~4年は植えっぱなしの方が株が大きく育ちます。3~4年後、球根を掘り上げる時期は、葉が黄色味をおびてからの5月末~6月上旬頃です。鉢植えの場合は球根を掘りあげず、涼しい場所で夏越しさせると、来シーズンも花を咲かせます。

水やり

植え付け後、約3ヶ月土中でしっかり根をはわせています。土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。夏の暑さには弱いので、水やりの回数は控えめにします。

病害虫

特に心配ありません。