秋の風情に、優しさを添えてくれるシュウメイギク。 日陰向きの花の一つで、秋のシェードガーデンには欠かせません。 他の花が夏の終わりに枯れてしまっている時期に、清楚な花色を見せてくれます。
キンポウゲ科の花は、秋に咲くものが多く、一年中花の欲しい庭にはありがたく活躍してくれます。 「日陰に耐える」というだけでなく、「ひときわ日陰を美しくしてくれる花」といえます。
「シュウメイギク」という名から、キク科の花を想像しますが、キンポウゲ科のアネモネの仲間です。 中国から渡来したシュウメイギクは、日本では古くからある園芸品種で、一部野生化しています。別名「貴船菊」と呼ばれているのは 京都の貴船山に多く自生し、貴船神社の菊花祭に奉覧していることからです。
改良種には八重咲きもあり、花色も白、クリーム、桃があり、切花としても季節感のあるアレンジメントや生け花を楽しめるでしょう。
科 名 : キンポウゲ科 アネモネ属
別 名 : アキザクラ・オオハルシャギク
花 言 葉 : 忍耐
開花時期 : 9月~10月
主な用途 : 花壇・鉢・寄せ植え
原 産 地 : 中国
お花の管理方法
日当たり・置き場所
半日陰で、やや湿り気のある腐植質の土壌を好みます。
植え付け・植え替え
3~4月に、30~40㎝間隔で植えます。5~6年は植えっぱなしにしておく方が良く育ちます。
なじむまで時間がかかることがありますが、しっかり根が張ってしまえば、ある程度の乾燥にも強くなります。
繁殖力旺盛で、多すぎたら抜きます。
株分け
春の株分けか、春~初夏に地下茎を6cmほど切って根ざします。
地下茎でよく増えるため、繁殖に株分けする必要はありません。
害 虫
乾燥する秋の開花時期にうどんこ病が発生することがあります。風通しの良い場所で育てた方が良いでしょう。
また、新芽や蕾にアブラムシが寄生することがあります。見つけたら薬剤散布します。
水やり
乾燥に弱いので、特に夏期は充分に水やりします。