ヒマワリといえばやはり真夏の太陽の下で咲く大輪の花。
あの大きく光り輝いているヒマワリの大輪はどこの国の呼び名も、たいてい太陽を意味する言葉がついています。
sunflower(英語:太陽の花) tournesol(フランス語:太陽を回る花) 向日葵(シャンリークィ 中国語:太陽を向く花) 原産地の北アメリカでは、紀元前3000年位前には栽培されていました。おそらく、食用、医薬用、儀式用などとして使われていたのではないか、といわれています。
ヨーロッパへ伝わったのは今から500年程前、スペインの探検家が北アメリカから持ち帰ったのが始まりでした。日本へは、中国を経て17世紀の後半に伝わりました。
当初から食用や医薬用としても伝わっていましたが、日本では観賞用が主でした。ヒマワリが油料用や飼料用としても改めて注目されたのは、昭和50年代に入ってからでした。当時、北海道の町村や農業団体関係者 がヨーロッパへ出向き、広大な大地にヒマワリが一面に咲き乱れているのを見て感動し、稲の代わりに作る作物として育てるようになったことから全国に広まりました。
ヒマワリの歴史は日本ではまだ浅いようです。
ヒマワリ
科 名 : キク科・ヒマワリ属
別 名 : 日輪草・日車・向日葵: 迎陽花など
原 産 地 : 北アメリカ
開花時期 : 7月~9月
主な用途 : 花壇・鉢植え・プランター
花 言 葉 : 崇拝・光輝
お花の管理方法
日当たり・置き場所
日当たりの良い、水はけの良い場所を選びます。
花壇に植える際、注意したいのが植える方角です。ヒマワリは蕾から花が開く頃まで太陽を追いかけますが、花が開く頃になると、東を向いたまま動かなくなる習性を持っています。
せっかく植えた花が後ろを向いてしまわないように気をつけましょう。
種まき
ヒマワリの種は大粒で、良く発芽します。直播きもできますが、狭いスペースなら苗を小鉢仕立てにして、春に咲いた草花の後に植えると花を絶やさず楽しめます。
直播きの場合はすじ蒔きし、発芽後、苗が10㎝位に伸びたら、大きい苗を1本残し、あとは間引き、育てます。
芽が出てしばらくは、鳥に食べられる等の被害から守るため、防鳥ネットをかぶせると良いでしょう。
植え付け
ヒマワリは土の中の養分を引き寄せる性質を持っているので、ヒマワリの近くに植えた植物があまり育たないということがあります。
これは、ヒマワリの根に共生しているVA菌根菌が、養分であるリン酸を吸い取るためです。ヒマワリを栽培した後の畑で他の作物を育てると、とても良く育つのはこのためです。
寄せ植えなど、他の植物を一緒に植える場合はあまり肥料を必要としない、強健なものを選ぶと良いでしょう。
水やり・肥料
水は、種まき直後はたっぷりと与えます。1週間位で発芽するので、その後は土が乾ききらない程度に水をやります。
成長後は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
やせた土地に植えつける場合は腐葉土や、チッソ:リン酸:カリが4~6:8~10:10位の割合の肥料を与えます。
害 虫
花の咲く時期に湿気が多すぎると菌核病や空洞病になる事があります。排水をよくして特に花の咲く時期の土中の湿気に気をつけます。
虫による被害はあまりありませんが、葉を食べる、ガやヨトウムシ、カイガラムシ等を見つけたら取り除きます。