よくお客様から聞かれるのですが、
「花束(切り花)とアレンジメントとどちらが長持ちしますか?」
という質問をよく伺います。
答えは、
花束はキチンとしたお手入れをすれば、アレンジメントよりも長持ちします。
きれいなお花だからこそ、長く楽しんでもらいたいですよね。
なぜアレンジメントが花束よりも長持ちしにくいのか
アレンジメントと呼ばれるものは、吸水性フローラルフォームと呼ばれる生花用スポンジにお花を挿して制作しています。
お花の茎は生花用スポンジにずっと挿しておくと、茎が焼け傷んできてしまいます。
茎やけが起こることによって十分な水分と栄養分が道管から送れなくなり、それにより葉が黄色になったり、花が枯れたりするのです。
なので、アレンジメントはある程度楽しんだ後、傷んだ花を取り除き、スポンジからまだ楽しめそうな花は傷んだ茎を切り戻して小さな花瓶に飾ることをお勧めします。
長持ちさせるための花束の管理方法
アレンジメントと違い、花束(切り花)は茎が出ているので、切り戻しをすることで、常に茎の断面の鮮度を保つことができるので、花自体の鮮度も保てます。
だから、アレンジより長持ちさせることができるのです。
具体的にお話ししますね。
- 花束をいただいた場合できるだけ早く ラッピングを外し、一回目の切り戻し(茎の下から2~3センチのところを清潔な刃物で出来るだけ斜めにカットすること)を行ってから、きれいなお水の入った花瓶に入れて飾りましょう。
- 花束は、お花屋さんがきれいに花同士を束ねてくれますよね。様子を見ながら、結束部分(花束の形が崩れないように麻ひもや輪ゴムで結んであるところ)を解いて傷んだところを取り除いてあげましょう。
- 束ねた花束は時間がたつにつれ、花同士が蒸れたりして傷んできてしまいます。
できれば毎日、難しければ数日に一度茎を切り戻しを行ってください。ただ、花によっては道管が詰まりやすく、2~3㎝切るだけでは足らないこともありますので、詰まったところまで、切り戻してください。
このようにして、できるだけ長くお花を楽しんでください。